欠陥住宅でなくてもこわい2

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阪神・淡路大震災では、建物のこわれ方をつぶさに調べてみると、建築された年代にしたがって、次のような四様のケースに大別されることがはっきりしてきた。
1.1950年の建築基準法制定の前につくられた建物
2.建築基準法制定から1970年の改正時までにつくられた建物
3.1970年から1981年の改正までの間につくられた建物
4.1981年以降、現在までにつくられた建物
建築基準法は家を建てる基本条件を規定するものである以上、こういう差異が出てくるのはある意味ではしかたがない。したがって、原則だけでいえば、つくった年代が古くなればなるだけ災害に対しては弱くなっているのは事実である。しかし、これだけでは推しはかれない要素もいくつかある。
まず、注目しなくてはいけないのは、1981年以降に建てられていながら、ダメージをうけた建物である。被害の程度はさまざまで、ヒピ割れたり、ズレたりはしたけれど、なんとか次の地震にも耐えられる強度を保っているものもある。
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また、人の命に別状はなかったものの、門が壊れたり、損傷のひどかった家もある。中には、ダメージでひどく傾いたものもある。これらは主として軟弱な地盤に建っていたものが多い。仮に、強い余震や同じ規模の地震がくることを予想したときは、もちそうにないものも混っている。
これらは、別に欠陥住宅ではなく、その都度建築基準法に準拠しているものである。こうなったのは、今回のように地震の縦揺れがきわめて大きく、想定した以上のGが働いたからにほかならない。
だから、新しい建物だからといって安全だとは言い切れないのだ。
この問題は、今後の基準法の改正に際して持ちこされることになる。つまり、「建物に損傷を与えない」ことを優先するのか、建物には損傷があっても、それよりは「人命にかかわらない」ことが絶対なのかが論議の焦点になってこよう。